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2016年 07月 02日
なかなかご紹介できずにいました、作家さんとのコラボレーションをご紹介していますシリーズ。今回はカフェ「豆月」の手洗器をご紹介します。 普段のカフェなどにて、お客様にも手を清めて頂く手洗器。 皆さん良くご存知のメーカーのもの、著名なデザイナーによりデザインされたものから、海外からの輸入された安価なものまで、今では様々なものを手に入れることができます。手洗器の素材も陶器だけでなく、金属やガラス、アクリルや人造大理石など様々です。 一般に流通している多くの製品は、工業製品として型を利用してつくられた大量生産品でもあり、どうしても均質なデザイン、見栄えになりがちです。 それは、信楽焼きなどの陶器製品でも同じであり、設計の段階からいろいろと思案していましたが、自身で用いるにはしっくりと来るものがなかなかありませんでした。 そこで手水鉢は毎年個展にも伺っている、陶芸家・橋本忍さんにお願いし、特別に誂えて頂くことにしました。 ![]() 外側は白い皹化粧、内側は光を受ける向きにより表情を変える鉄釉。 橋本忍さんの作品の魅力です。 ![]() 手水鉢を取付けたところ。 ライトの光を浴びて金色の釉薬が光彩をなしています。 ![]() 手水鉢に合わせて、壁の色は黒に近いベージュ色。 排水金物とSトラップも黒色のものを採用しています。 ![]() カウンターは松の古材を家具屋さんに加工していただきました。 塗装は水廻りでもあり、耐水性の高い自然塗料を塗っています。 ![]() 水栓はひねるとシャワーが出る、昔ながらのもの。 真鍮ですので、またすこしずつ色合いが変わっていくのも楽しめます。 手洗器に気に入ったものが見つからない場合は、思い切ってオリジナルのものをつくって頂くのも、ものづくりの製作時から楽しめることもあり、少しハードルは高いですが、とても魅力と愛着のある水まわりをつくる際の1つの方法です。 作家さんにより、製作して頂けない場合や、製作に時間が掛かる場合もありますので、短時間でつくりあげる建物での採用は難しいですが、じっくりと時間を掛けられるならば、取入れてみるのも良いかもしれません。 もし、どんなデザインにしたら良いか、使い勝手を良くするにはどうしたら良いかなど、なかなか想像出来ない際などは、お気軽にご相談ください。 ![]() #
by jell-architects
| 2016-07-02 20:00
| 金沢町家改修
2016年 06月 15日
玄関を入ってすぐ横にある、小間の茶室の前に、僅かながらの前庭と三和土をつくることにしていました。 三和土の作り方は施工して下さった左官職人さんから伺っていましたが、三和土をつくる場所が狭くかつ、廻りが仕上がっているため、実際に叩き絞める作業を行なうと、周囲が傷んでしまう可能性があり、本物の三和土をつくることは断念しましが、次案として、庭のぬかるみや雑草の防止に使われる、固まる防草砂を用いることにしました。 ![]() 砂利で締めた上に防草砂を撒いたところ。 広がり崩れないように、型枠を入れています。 ![]() 砂を均すことで成形・レベル調整ができるため、 踏み石・差し石廻りも楽に処理できました。 ![]() 砂だけでは、表情が出ませんので、小砂利を表面に撒いていきます。 本物の三和土でも表情が出るように色砂利を入れる点は同じです。 ![]() 水を軽く撒き、型枠を外して、周囲を成形します。 厚いところでは10cm程あったため、土手がうまく出来てなにより。 ![]() さらに水を撒くことで固化してくれます。 ![]() 次の日には固まり、周囲の土入れを行なうことができました。 ![]() 土の上に苔を入れたところ。漸く落ちついた露地にすることができました。 DIYでの工事の利点は、自分で材料や作り方をいろいろと工夫を重ねながらつくることができることです。伝統的な材料やつくり方とすることも出来ますし、新しい材料を上手に工夫して使うことも可能です。どちらの良いところも取入れながら、自分で納得のいくものに仕上げるられるのがDIYの醍醐味です。 ![]() #
by jell-architects
| 2016-06-15 20:00
| 金沢町家改修
2016年 06月 14日
改修前の古い町家や古民家を拝見すると、目にする機会が多い、新聞が貼られた壁たち。土壁が傷むのを防ぐため、すきま風を止めるために貼られたものです。 金沢には江戸期や明治に建てられた町家もまだ残っており、貼られた新聞も、昭和のものはまだまだ新しい部類に入ります。また、新聞に掲載されたその時々の記事をみると、当時の世相が垣間見えてきます。 東山の町家の押入は漆喰塗りがされており、新聞張りはされていませんでしたが、もう一度、漆喰塗りとはせずに新聞貼りとすることにしました。多分、今ではこのような発想をする方は皆無かと思いますが、この町家の歴史が新しく始まるこの機会の記念にもなりますし、面白そうなのでチャレンジすることにしました。 ![]() 新聞を貼る前の漆喰壁。 ![]() 貼るのはこの新聞。 イタリアより送って頂きました。 ![]() 使うのはでんぷん糊。 荷物整理の都合上、ホームセンター等で手に入る汎用品を使いました。 防カビ材などが含まれていないものもNETでは手に入ります。 ![]() 紙張り用の道具。 糊刷毛、押さえ刷毛、竹へら。 これらもホームセンターにて。 品揃えが充実していて助かります。 ![]() ![]() ![]() 左下から順繰りに貼り始めたところ。 イタリアの新聞は日本のものよりも紙が薄く、破れやすいこともあり、 高さを揃えたり、皺をなくすことが難しい。 ![]() 押入一間分を貼り終えたところ。 ![]() 漆喰塗りとは雰囲気が全く変わりました。 スパゲティチェアも似合います。 新聞貼りは思ったよりも簡単で楽しく貼ることができました。でんぷん糊を用いると、多少の貼り直しやズレ直しを行なうことも可能ですので、DIYでの工事を楽しまれるには良い機会だと思いますし、子供たちにも家づくりを楽しんでもらえるとのではないでしょうか。 ![]() #
by jell-architects
| 2016-06-14 20:00
| 金沢町家改修
2016年 06月 13日
昨今は安価な中国製の簾も出回っていますが、寸法がぴったりではないこと、また長い期間使えるよう、耐久性も欲しいため、簾職人さんに製作をお願いすることにしました。 金沢では今でも夏には蘆戸をみかけることが多く、簾職人さんもまだまだ多くの方が現役だと思い込んでいたのですが、今では簾をつくらる職人さんは1件だけしかありませんでした。 ![]() 金沢の海の近くにある稲土製簾所さんへ。 お電話してお伺いしたところ、作業中にもかかわらず、 丁寧に相談に乗って下さいました。 軒先簾とあわせて茶室簾も一緒に相談。 蘆の節の処理がとても丁寧です。 蘆の太さも選ばせて頂きました。 ![]() 以前は、節を遠山に見立てた蘆戸用の簾など 凝ったものもつくられていたとのこと。 現在は金沢からの注文よりも、 京都や東京からの注文の方が多いそうです。 ![]() 製作して頂いた簾。 蘆は長持ちするように太めのものを使っています。 胡麻竹の両面使い。傷み具合により、裏返して使うことができます。 ![]() 掛ける下地はDIYにて製作。折れ釘をつけて、簾を掛ける準備をします。 釘は予算の都合上、汎用の二重折れ釘を使用しました。 ![]() 製作して頂いた簾を掛けたところ。 巾・高さともぴったりです。 ![]() 簾を掛ける前は、塀の上が気になりましたが、 ![]() 和室にカーテンを用いられている方もいらっしゃるかと思いますが、 オーダーするのであれば、簾でもさほど金額は変わりませんし、設えと空気感、実際の風通しは断然簾の方が良好ですので、ぜひご一考頂ければ嬉しいです。 取り付け方法が判らないこともあるかと思います、その際はご相談ください。 ![]() #
by jell-architects
| 2016-06-13 20:00
| 金沢町家改修
2016年 06月 10日
東山の町家の1階にて準備を進めてきました、豆カフェ『豆月』。 おかげさまで無事オープンを迎えることが出来ました。 ![]() メニューの撮影にいそしむ店主 ![]() 床の間や玄関、茶室には、 お花を生けて頂きました。 額紫陽花にヤブレガサ。間もなく入梅、 鮎釣りも解禁を迎えます。 ![]() ![]() 折りたたみできる看板は余った天井板を使いDIYにて製作。 ![]() これから、多くの方々に愛されるお店に育っていけると嬉しです。 ![]() #
by jell-architects
| 2016-06-10 11:00
| 金沢暮らし
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