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2016年 05月 10日
今年のゴールデンウィークは天候に恵まれ、DIYでの工事に夢中になり、ブログの更新が少し空いてしまいました。DIYでの工事は、庭の植栽などいくつかあるのですが、また後日出来上がりましたらご紹介していきたいと思います。 今回は和紙を使った腰張りをご紹介したいと思います。 土壁や左官で仕上げた壁の足元は、掃除の際に箒や掃除機を当ててしまうと、徐々に削れて来てしまいます。それを防ぐために、土佐・西の内紙や不要になった反故紙和紙を貼ったりします。関東では腰貼りをされている家はほとんど見かけませんが、そのために壁の足元を傷つけてしまっているお宅も散見されます。 金沢・弥生の家の腰貼り。 お座敷の一部の壁には謡本を使っています。 東山の町家の1階には、先に漉いて頂いた本美濃紙を腰貼りに用います。 DIYでの腰貼りも考えましたが、水平にまっすぐ貼るだけでなく、微妙な柱の際やコンセント廻りの処理を上手く納めることを考え、表具職人さんにお願いすることにしました。 金沢では街中を歩いていると、まだ何件も表具屋さんを見かけます。クロス貼りの工事もされるでしょうが、掛軸の表装など、まだまだ昔ながらの仕事が多いのでしょう。 型紙をつくり、貼り方の打合せをして下さる表具屋さん。 丸太柱との取り合いの確認だけでなく、茶室客畳の腰貼りの高さを微妙に 調整して頂くことが出来て助かりました。 和紙は予め必要な数量を計算して漉いてもらっていましたので、 出来るだけ無駄にならないように紙取りを行ないます。 茶室客畳の腰貼り。 1枚ずつ、様子を確認しながら貼っていきます。 1段目を終えた所。 草木染めの少し薄めの藍色の和紙です。 糊はでんぷん糊。 十匁と少し厚めの和紙のため、接着力を少し強めにしたいとのことでした。 六畳広間の手前座の腰貼り。 コンセントは一度取り外してから紙貼りして下さいました。 玄関の小上がりにも。 こちらは高さを八寸にしてもらっています。 金沢の古い町家では床の間にも腰貼りをしているお宅が多いですが、床の間には腰貼りをしないのが正式ですし、季節に合わせた床の間飾りもよりしっくりと締まりますので貼らずに済ませたいですね。
by jell-architects
| 2016-05-10 08:00
| 金沢町家改修
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