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2016年 02月 20日
小間の茶室の工事が引き続きます。 茶室の壁のうち2面は小舞を掻いた土壁にします。 小間の茶室は広間の茶室より柱が細く、面皮柱(めんかわばしら)や小径の丸太を用いたりもしますので、壁の厚さも通常の壁よりも薄くする必要があります。 今回、土壁としない壁はランバーコア合板を用いることで、壁強度を確保しながら仕上塗りの厚さを薄くしていますが、土壁は薄い壁にできるように通常の土壁とは異なる小舞下地を組んでいただいています。 小舞を組む前の壁面。 柱間の貫は通常は縦横2枚分の厚さですが、相互に欠込みをして1枚分の厚さとしています。 先端を削った竹を貫の内法に仮入れしたところ。 竹小舞は通常の壁用では厚すぎるため、仕入れたものから更に厚さを落としています。 通常の土壁では縦の小舞は貫に重ねますが、薄い土壁では縦横とも貫の内法に組んでいきます。 そのままでは通常の土壁より強度が落ちますので、小舞の間隔もより密に組み、麻紐も密に絞めていきます。 片面がほぼ組めたところ。 小舞組みには通常の3倍程度、3日間を要しています。 本歌の茶室には大下地窓には縦に竹(力竹)があり、今回も踏襲しています。 この力竹が名前のとおり、強度上効いています。 壁を更に薄く仕上げる下地窓のまわりにはトンボを入れています。 荒壁と裏返しを行なったところ。 下地窓周囲の荒壁塗り。 荒土にもマニラ麻を入れ、強度を上げて下さっています。 この後、土壁が乾燥したら、ムラ直しへと進みます。
by jell-architects
| 2016-02-20 20:00
| 金沢町家改修
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