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2016年 02月 07日
小間の茶室の組み立てが引き続き進みます。 中柱の向き、材を取る範囲を大工さんと打合せ。 中柱はいろいろ悩みましたが、榁(ムロ)を選択。 榁は能登が主な産地です。 地産材ということもありますが、 シャレと呼ばれる赤みが拭き漆や赤壁など金沢らしい色合いともリンクし、 内装に統一感をもたらしてくれます。 中柱は本歌ではコブシの皮付丸太、猪股邸では枝付丸太、 全日本茶道学会のお席では南天など、各お席でも違っており、見所です。 天井に使用するネズコのヘギ板が届き、検品します。 ヘギ板は切断して仕上を施した無垢板や、 スライス材を貼付けたベニヤ材とは異なり、 無垢材を裂いてつくるため、 1枚1枚が異なる木目と凹凸を携えています。 手作業による伝統的な製作方法に依るため、生産者も少なく、今では貴重な建材です。 建物の構造補強にもなっている土壁ともそろそろお別れ。 手前に小間の壁ができるので裏側に隠れます。 大きくかつ、片面のみ仕上をする壁はベニヤにて下地をすることにしました。 四角く開いた開口は装飾感のない小屋のようです。 浜床の取付具合を調整する大工さん。 先に研磨した古材の松の浜床です。 奥行きの材寸が若干不足しており、寄せの部分に赤杉材を足します。 浜床のコンセント用穴の加工。 電熱の風炉・炉も利用できるように考慮しています。 床柱と竹垂木のとりあいを加工する大工さん。 真円ではない柱を床板端にピタピタに仕上げてくれています。 まっすぐな壁留めの木材と曲面の柱への取り合いもこのとおり。 風炉先の下地窓のこしらえ 今回、下地窓は製作品をオーダーしましたが、 枠まわりが小間の下地窓には適さず、一度ばらしています。 屋根の垂木と直行する、2本組みの竹小舞があっという間に仕上がっていきます。 内観を他の角度から。 壁が出来るとこの角度から見ることは出来なくなります。 週明けからは垂木と小舞を藤蔓にて結束しますが、 その前にDIYで屋根の材料をつくらなければなりませんが、 それはまた明日にでもご紹介できれば。
by jell-architects
| 2016-02-07 00:00
| 金沢町家改修
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